幸福の普遍性と共同善の超越性-トマス・アクィナスにおける人間論の展開

2010 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 19520037
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 哲学・倫理学
• 研究機関: 鹿児島純心女子短期大学
• 研究代表者: 佐々木 亘 鹿児島純心女子短期大学, 生活学科, 教授 (40211940)
• 研究期間 (年度): 2007 – 2010
• キーワード: 人間論 / 幸福論 / 共同体論 / 正義論 / 自然法論 / 経済倫理学 / 共同善 / 神学

研究概要

本研究の具体的な成果は以下の通りである。第一に、「共同善への運動」という観点からトマスの共同体論に関する博士論文を作成して神戸大学大学院経済学研究科から博士号を取得し、また知泉書館から『共同体と共同善-トマス・アクィナスの共同体論研究-』として出版したこと。第二に、京都大学への博士論文を補完した著書『トマス・アクィナスの人間論-個としての人間の超越性-』の英訳が完成したこと。そして第三に、南山大学へ提出する神学の博士論文の作成することであり、これは2013年完成予定である。

研究成果

• [雑誌論文] 人間における連帯性-トマス・アクィナスにおける自然本性の理解をめぐって- (2011)
  • 著者名/発表者名: 佐々木亘
  • 雑誌名: 経済社会学会年報 No.33
  • 査読あり
• [雑誌論文] 目的の個別性と普遍性-トマス・アクィナスの目的論に関する一考察- (2011)
  • 著者名/発表者名: 佐々木亘
  • 雑誌名: 鹿児島純心女子短期大学研究紀要 No.41 ページ: 1-11
  • URL: http://www.k-junshin.ac.jp/juntan/libhome/bulletin/index.html
• [雑誌論文] トマス・アクィナスにおける人間の宗教的超越性-経済主体の多元性- (2010)
  • 著者名/発表者名: 佐々木亘
  • 雑誌名: 経済社会学会年報 No.32 ページ: 35-44
  • 査読あり
• [雑誌論文] ペルソナと自然法-トマス・アクィナスにおけるペルソナの多元性をめぐって- (2010)
  • 著者名/発表者名: 佐々木亘
  • 雑誌名: 日本カトリック神学会誌 No.21 ページ: 96-108
  • 査読あり
• [雑誌論文] 自然法とは何か-トマス・アクィナスの自然法論に関する一考察- (2010)
  • 著者名/発表者名: 佐々木亘
  • 雑誌名: 鹿児島純心女子短期大学研究紀要 No.40 ページ: 9-16
  • URL: http://www.k-junshin.ac.jp/juntan/libhome/bulletin/index.html
• [雑誌論文] 幸福への問い-トマス・アクィナスの幸福論に関する一考察- (2010)
  • 著者名/発表者名: 佐々木亘
  • 雑誌名: 鹿児島純心女子短期大学研究紀要 No.40 ページ: 1-8
  • URL: http://www.k-junshin.ac.jp/juntan/libhome/bulletin/index.html
• [雑誌論文] 対神徳の可能性-トマス・アクィナスにおける徳の区別について- (2009)
  • 著者名/発表者名: 佐々木亘
  • 雑誌名: 鹿児島純心女子短期大学研究紀要 No.39 ページ: 11-20
  • URL: http://www.k-junshin.ac.jp/juntan/libhome/bulletin/index.html
• [雑誌論文] 永遠法と自然法-トマス・アクィナスにおける自然法の超越性について- (2009)
  • 著者名/発表者名: 佐々木亘
  • 雑誌名: 鹿児島純心女子短期大学研究紀要 No.39 ページ: 1-10
  • URL: http://www.k-junshin.ac.jp/juntan/libhome/bulletin/index.html
• [雑誌論文] 正義における美の秩序-トマス・アクィナスにおける正義の美的可能性について- (2008)
  • 著者名/発表者名: 佐々木亘、佐々木恵子
  • 雑誌名: 鹿児島純心女子短期大学研究紀要 No.38 ページ: 19-29
  • URL: http://www.k-junshin.ac.jp/juntan/libhome/bulletin/index.html
• [雑誌論文] 自然法と共同体-トマス・アクィナスにおける自然法の可能性について- (2008)
  • 著者名/発表者名: 佐々木亘
  • 雑誌名: 鹿児島純心女子短期大学研究紀要 No.38 ページ: 1-18
  • URL: http://www.k-junshin.ac.jp/juntan/libhome/bulletin/index.html
• [学会発表] 大学の危機的状況と哲学-地方ミッション系短大の場合- (2011)
  • 著者名/発表者名: 佐々木亘
  • 学会等名: 京都ヘーゲル読書会平成二十三年度夏期研究例会
  • 発表場所: 京都教育文化センター
  • 年月日: 2011-07-03
• [学会発表] 自然法と共同善-トマス・アクィナスにおけるペルソナと共同体- (2011)
  • 著者名/発表者名: 佐々木亘
  • 学会等名: 第210回経済学史研究会
  • 発表場所: 関西学院大学
  • 年月日: 2011-06-18
• [学会発表] 連帯性の人間論的根拠 (2010)
  • 著者名/発表者名: 佐々木亘
  • 学会等名: 経済社会学会第46回全国大会ラウンドテ-ブル2(中間組織の可能性:多元的秩序構想に向けて)
  • 発表場所: 日本大学
  • 年月日: 2010-09-19
• [学会発表] 個の幸福における連帯性-トマス・アクィナスの共同体論を手がかりに- (2010)
  • 著者名/発表者名: 佐々木亘
  • 学会等名: 第51回鹿児島哲学研究会
  • 発表場所: 鹿児島大学
  • 年月日: 2010-09-04
• [学会発表] 経済主体の多元性-トマス・アクィナスにおける宗教的超越性- (2009)
  • 著者名/発表者名: 佐々木亘
  • 学会等名: 経済社会学会第45回全国大会
  • 発表場所: 龍谷大学
  • 年月日: 2009-09-26
• [学会発表] ペルソナと自然法-トマス・アクィナスにおけるペルソナの多元性をめぐって- (2009)
  • 著者名/発表者名: 佐々木亘
  • 学会等名: 日本カトリック神学会第21回学術大会
  • 発表場所: 上智大学
  • 年月日: 2009-09-15
• [学会発表] トマス・アクィナスにおける共同体論の可能性-『共同体と共同善』で問いかけるもの- (2008)
  • 著者名/発表者名: 佐々木亘
  • 学会等名: 経済社会学会西部部会2008年度第二回研究会
  • 発表場所: 神戸大学
  • 年月日: 2008-12-06
• [学会発表] トマス・アクィナスの共同体の存在-自然法と正義をめぐって- (2007)
  • 著者名/発表者名: 佐々木亘
  • 学会等名: 第194回京大中世哲学研究会
  • 発表場所: 京大会館
  • 年月日: 2007-06-30
• [図書] 共同体と共同善-トマス・アクィナスの共同体論研究- (2008)
  • 著者名/発表者名: 佐々木亘
  • 出版者: 知泉書館
• [備考] ホームページ等