研究課題
基盤研究(C)
初期禅宗の成立過程において、大乗戒の持つ思想的な重要性について構想をまとめるに至った。具体的な文献の注釈的研究として荷沢神会の『南宗定是非論』訓読注釈本の最終原稿をまとめることができた。成稿はほぼ完成したがデーターベース化(入力)はまだ完全ではない状態に留まった。禅宗における大乗戒の意義を解明する一つの基本作業として、順次、発表予定である。また中国泉州一帯の仏教寺院を実地調査することができた。文献の文言が現地調査と連結する点が多々あり、早急に分析の成果をまとめたい。