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2008 年度 実績報告書

『シュローカ・ヴァールティッカ』綱要書に基づくインド祭事哲学体系の研究

研究課題

研究課題/領域番号 19520051
研究機関広島大学

研究代表者

本田 義央  広島大学, 大学院・文学研究科, 助教 (80253037)

研究分担者 小川 英世  広島大学, 大学院・文学研究科, 准教授 (00169195)
キーワード印度哲学 / ミーマーンサー / 六派哲学 / 存在論 / 認識論 / ヴェーダ / クマーリラ / 祭事哲学
研究概要

本研究は,人間の倫理・宗教の源泉をインド最古の文献であるヴェーダ聖典に求めその超越性を哲学的に基礎づけようとしたミーマーンサー祭事哲学派の哲学的営為の全体像を,同派最大の学匠クマーリラの『シュローカ・ヴァールティッカ』に対する綱要書『ニーティ・タットヴァーヴィルバーヴァ』と『マーナメーヨーダヤ』に基づき解明しようとするものである.
研究の目的達成のため、本年度は次の作業を行った。(1)南インドにおける写本収集タミールナドゥ州およびケーララ州において『ニーティ・タットヴァーヴィルバーヴァ』とその注釈『ティーカー』『ヴャーキャー』および『マーナメーヨーダヤ』の写本を収集した。『ニーティ・タットヴァーヴィルバーヴァ』に対する注釈は未校訂・未出版であり、それらを利用して『ニーティ・タットヴァーヴィルバーヴァ』を読解することは大きな意義をもつ。また、『マーナメーヨーダヤ』については既存刊本が用いた「写本」
が実はデーヴァナガリ文字による転写であり、おそらくそれに先行する一刊本とデーヴァナガリ文字転写を利用して校訂されたものであると思われる。このことからもこれらのテキストの再校訂作業の意義が確認された。(2)原典読解・前年度に引き続き『ニーティ・タットヴァーヴィルバーヴァ』『マーナメーヨーダヤ』の読解作業を行った。(3)関連文献のデータベース作成前年度に引き続きクマーリラの『タントラヴァールティッカ』のデータベース化作業を行った。
前年度および本年度の読解作業および関連文献データペース作成作業の成果の上で、今年度収集された写本を用いた作業を次年度に本格化し、『ニーティ・タットヴァーヴィルバーヴァ』と『マーナメーヨーダヤ』の校訂と翻訳の作業を次年度以降継続する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] ナーラーヤナ・パンディタについて2009

    • 著者名/発表者名
      本田義央
    • 雑誌名

      比較論理学研究 6

      ページ: 41-44

    • 査読あり

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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