研究課題/領域番号 |
19520066
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研究機関 | 大正大学 |
研究代表者 |
鷲見 定信 大正大学, 文学部, 教授 (40096003)
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研究分担者 |
村上 興匡 大正大学, 文学部, 准教授 (40292742)
武田 道生 淑徳大学, 国際コミュニケーション学部, 准教授 (30407639)
小熊 誠 沖縄国際大学, 総合文化学部, 教授 (90185562)
佐藤 壮広 東洋大学, 人間科学総合研究所, 研究員 (90385964)
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キーワード | 本土化 / 沖縄化 / 死者慣行 / 現代的変容 / 宗教学 |
研究概要 |
以下の三つを主たる活動として行った。 (1)沖縄県における調査:7月には首里の西来院住職・片岡禅教氏から伝統的供養である「首里12カ所詣り」に代表される民俗的伝統と臨済宗の伝統(信徒集団・花園会)との相互関係、また「宗教者平和の会」の片岡氏から情報を得るとともに事務局担当・長渡一憲氏(立正佼成会沖縄教会長)に具体的活動について聞き取り調査をおこなった。2月の調査では沖縄の伝統を強調する修験本宗・浄開院寺友寄隆志師、金竜寺住職・金城光順氏への聞き取りを行うとともに、北谷町役場資料編纂室の玉城氏に鶯谷墓地公園の成立について話をうかがった。 (2)大阪府における調査:3月に、大正区の「関西沖縄文庫」の主宰者金城馨氏、沖縄系住民が中心信徒となっている浄土真宗正等寺住職・上平大樹氏、また修験本宗若江不動教会・内堀覚善主管と信者3名に聞き取り調査をおこなった。さらに、大阪生駒霊園の沖縄県人墓域を調査した。(3)シンポジウム(於沖縄国際大学):「沖縄民俗学会」並びに沖縄国際大学の教員、沖縄在住の研究者の参加(15名程度)を得て、沖縄国際大学構内で調査報告および意見交換を行った。報告内容は1)本科研の目的と調査経過の報告(鷲見)、2)沖縄における仏教通過儀礼に関する意識について(武田)、3)本土復帰と沖縄葬墓制の変容(村上)、4)現代沖縄における戦死者をめぐる思念表象-死者の感受と追悼文化の可能性(佐藤)であった。盛んな質疑および議論が行なわれた。
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