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2008 年度 実績報告書

近代ユダヤ思想主要文献データベース化へ向けて

研究課題

研究課題/領域番号 19520083
研究機関明治大学

研究代表者

合田 正人  明治大学, 文学部, 専任教授 (60170445)

キーワードユダヤ思想 / レオ・シュトラウス / フランツ・ローゼンツヴァイク / ディアスポラ / ベルクソン / ボヤーリン / システム / 多島海
研究概要

本年度はまず、6月に発足した「京都ユダヤ思想学会」およびその主要メンバーとの協働態勢を築くことから作業を始めた。特にドイツ・近代ユダヤ思想研究者の後藤正英氏、佐藤貴史とは、平成21年度に予定している近代ユダヤ思想のサで共同作業を行うべく打ち合わせを続けている。ユダヤ思想家の研究・紹介・翻訳としては、レオ・シュトラウスのスピノザ論をめぐる考察、シュトラウスの諸論考(マイモニデス論、コーエン論)の翻訳、ローゼンツヴァイクの「新しい思考」の翻訳、レヴィナスの『困難な自由』の翻訳を世に問うことができた。レオ・シュトラウスについてはUTCPでの研究会でコメンテーターを務めた。それに加えて、ベルクソン、レヴィ=ストロース、デリダのようなユダヤ系哲学者たちをめぐる研究も継続したが、ベルクソンについては、アルノー・フランソワ、フレデリック・ケックのような新進気鋭の研究者を招聘して講演・討議を行なうことができ、きわめて有意義であった。デリダについては、立命館大学の「言表研究会」などで発表を行い、他分野の研究者との知的交流を深めることができた。もうひとつ、ボヤーリン兄弟の『ディアウポラの力』、早尾貴紀氏の『ユダヤとイスラエルのあいだ』の書評をきっかけとして、シンポジウム「ディアスポラの力を結集する」に参加、ポール・ギルロイの『ブラック・アトランティック』、スピヴァックの仕事との比較を通じて、「ディアスポラ」の可能性を考えたが、この考察は一種のシステム論としての多島海-システム論構築のきっかけを与えてくれた。

  • 研究成果

    (11件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 5件) 学会発表 (4件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] ベルクソンの暗室 : 『創造的進化』第四章と映画2009

    • 著者名/発表者名
      合田正人
    • 雑誌名

      文芸研究 (明治大学文学部) 107

      ページ: 37-52

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 翻訳の魔2009

    • 著者名/発表者名
      合田正人
    • 雑誌名

      彷書月刊 (彷徨舎) 282号

      ページ: 16-19

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 「グラマトロジー」序説2009

    • 著者名/発表者名
      合田正人
    • 雑誌名

      文化継承学論集(明治大学文学研究科) 5

      ページ: 17-30

    • 査読あり
  • [雑誌論文] オリーブの葉もしくは虹の契約 : レオ・シュトラウスの神学政治のメタ批判2008

    • 著者名/発表者名
      合田正人
    • 雑誌名

      思想 (岩波書店) 1014号

      ページ: 273-288

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 構造のパルス : メルロ=ポンティの思想を通徹するもの2008

    • 著者名/発表者名
      合田正人
    • 雑誌名

      思想 (岩波書店) 1015号

      ページ: 66-84

    • 査読あり
  • [学会発表] ボヤーリン兄弟『ディアスポラの力』をめぐって2009

    • 著者名/発表者名
      合田正人
    • 学会等名
      大阪経済法科大学アジア北太平洋センター主催シンポジム「ディアスポラの力を結集する」
    • 発表場所
      麻布台セミナーハウス
    • 年月日
      2009-02-06
  • [学会発表] 多島海幻想2008

    • 著者名/発表者名
      合田正人
    • 学会等名
      明治大学人文科学研究所主催シンポジウム「沖縄映画とは何か」
    • 発表場所
      那覇青少年会館
    • 年月日
      2008-11-15
  • [学会発表] 『知覚の現象学』はなぜあのように終わっているのか2008

    • 著者名/発表者名
      合田正人
    • 学会等名
      日本フランス語フランス文学会
    • 発表場所
      山形大学
    • 年月日
      2008-11-08
  • [学会発表] Kabbale inavouable des neants2008

    • 著者名/発表者名
      合田正人
    • 学会等名
      『創造的進化』刊行百年記念国際シンポジム
    • 発表場所
      法政大学
    • 年月日
      2008-10-09
  • [図書] 多賀茂、三脇康生編『病院環境を変える』2008

    • 著者名/発表者名
      合田正人 (共著)
    • 総ページ数
      287-310
    • 出版者
      京都大学学術出版会
  • [図書] 谷徹、今村仁司、マーチン・ジェイ編『暴力と人間存在』2008

    • 著者名/発表者名
      合田正人 (共著)
    • 総ページ数
      290-298
    • 出版者
      筑摩書房

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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