研究課題
基盤研究(C)
4世紀末のローマのヴィア・ラティーナ・カタコンベ壁画は通例の新約聖書主題だけでなく、特異な神話・哲学・旧約主題を選択し、古典的な建築枠組みの中に表現している。全体として回顧的で、様々な宗教に改宗した古代末期のローマ貴族の宗教事情が反映している。ローマ建国とアウグストゥスに縁の図像(ヘラクレス、テッルス)や哲学主題には、発注者であった古代末期ローマ貴族の正統性への強い主張を読み取ることが出来る。また通例とは異なるモデルブックを使用した画家が行った創意を見て取れる。
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第16回ヘレニズム~イスラーム考古学研究
ページ: 76-77
美術史 166号
ページ: 397-410