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2009 年度 実績報告書

東南アジア近代美術の形成に果たした日本の役割-戦中期を中心に

研究課題

研究課題/領域番号 19520102
研究機関九州大学

研究代表者

後小路 雅弘  九州大学, 大学院・人文科学研究院, 教授 (50359931)

キーワード美術史 / 日本軍政 / カリバピ / 仏印現代美術展日本巡回 / 新世紀 / 褐色の聖毋
研究概要

東南アジア近代美術の形成と展開に日本が果たした役割について、とくに「大東亜」戦争における占領地において日本軍政が行った美術「交流」が果たした役割について検証するため、フィリピンにおいて現地調査を行い、資料を収集し、関連作品を実見した。
フィリピン大学バルガス美術館、アテネオ・デ・マニラ大学図書室、ロペス美術館図書室、国立図書館にて資料調査と収集を行った。また、フィリピン大学美術史教授サンティアゴ・ピラー、フィリピン大学バルガス美術館キュレーターパトリック・フローレスにインタビューをし、情報収集と意見交換を行った。
また、前年度に現地調査を行った昭和16年に仏領インドシナを巡回した「日本現代美術展」と昭和18年に日本各地を巡回した「仏印現代美術展」を始め関連行事について、日本国内における文献資料調査を国際交流基金ライブラリー、東京国立近代美術館、川崎市民ミュージアム等で行った。
こうした調査を通して、日本による東南アジア占領が果たした近代美術形成に対する役割の検証に関する基礎的な資料やデータを収集することができた。とりわけ、これまで詳細の不分明であった日本軍政期のフィリピンにおける軍政の美術政策、公募コンクール美術展の詳細を、多少とも解明したことは大いに意義があると思われる。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 昭和18年の日本旅行-ベトナム人画家ルオン・スアン・ニーの日記から-2010

    • 著者名/発表者名
      後小路雅弘
    • 雑誌名

      哲学年報(九州大学大学院人文科学研究院) 第69輯

      ページ: 225-252

  • [雑誌論文] 昭和前半期の美術 植民地・占領地の美術2009

    • 著者名/発表者名
      後小路雅弘
    • 雑誌名

      昭和期美術展覧会の研究 戦前篇

      ページ: 47-61

  • [学会発表] <大東亜>戦争と美術交流-仏領インドシナの場合2009

    • 著者名/発表者名
      後小路雅弘
    • 学会等名
      第16回アジア近代美術研究会
    • 発表場所
      福岡アジア美術館
    • 年月日
      2009-04-25

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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