東南アジア近代美術の形成に果たした日本の役割-戦中期を中心に

2009 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 19520102
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 美学・美術史
• 研究機関: 九州大学
• 研究代表者: 後小路 雅弘 九州大学, 大学院・人文科学研究院, 教授 (50359931)
• 研究期間 (年度): 2007 – 2009
• キーワード: 東南アジア近代美術 / 美術交流史 / 日本軍政 / 宣撫工作 / 啓民文化指導所 / 華人美術研究会 / カリバピ / 仏印現代美術展

研究概要

東南アジア近代美術の形成過程においては、日本が、とりわけ太平洋戦争における日本軍による占領と軍政が、功罪両様の意味で、一定の役割を果たしている。本研究は、これまで日本美術史研究がほとんど問題にしてこなかった東南アジア近代美術の誕生と展開に対する日本の関与を、現地調査による関係者インタビューや資料収集によって具体的に検証し、その実情の一端をあきらかにした。

研究成果

• [雑誌論文] 昭和18年の日本旅行-ベトナム人画家ルオン・スアン・ニーの日記から-哲学年報(九州大学大学院人文科学研究院) (2010)
  • 著者名/発表者名: 後小路雅弘
  • 雑誌名: 第69輯 ページ: 225-252
• [雑誌論文] 東南アジア島嶼部の近代美術-フィリピン、インドネシア、シンガポール、マレーシア (2010)
  • 著者名/発表者名: 後小路雅弘
  • 雑誌名: 美術フォーラム21 第21号 ページ: 89-91
• [雑誌論文] 東南アジア大陸部の近代美術-ベトナム、ラオス、カンボジア (2010)
  • 著者名/発表者名: 後小路雅弘
  • 雑誌名: タイ、美術フォーラム21 第21号 ページ: 93-95
• [学会発表] 〈大東亜〉戦争と美術交流─仏領インドシナの場合 (2009)
  • 著者名/発表者名: 後小路雅弘
  • 学会等名: 第16回アジア近代美術研究会
  • 発表場所: 福岡アジア美術館
  • 年月日: 2009-04-25
• [学会発表] 帝国日本の植民地・占領地における〈公〉の美術─官設美術展覧会と宣撫工作─ (2008)
  • 著者名/発表者名: 後小路雅弘
  • 学会等名: 第12回アジア近代美術研究会
  • 発表場所: 福岡アジア美術館
  • 年月日: 2008-07-19
• [学会発表] The Vietnamese Artists' Journey to Japan in 1943 (2008)
  • 著者名/発表者名: M.Ushiroshoji
  • 学会等名: Symposium on Modern and Contemporary Vietnamese Art
  • 発表場所: Singapore Art Museum
  • 年月日: 2008-05-16
• [図書] 昭和期美術展覧会の研究戦前篇 (2009)
  • 著者名/発表者名: 後小路雅弘, 他
  • 総ページ数: 47-61
  • 出版者: 東京文化財研究所
• [図書] Singapore Art Museum, Essays on Modern and Contemporary Vietnamese Art (2008)
  • 著者名/発表者名: M.Ushiroshoji, et.al.
  • 総ページ数: 23-26
• [図書] タイ王国現代美術展みてみタイ (2007)
  • 著者名/発表者名: 後小路雅弘, 他
  • 総ページ数: 131-133
  • 出版者: 東京都現代美術館