研究課題
基盤研究(C)
1830年代に行われた英国国会議事堂の設計競技では、ゴシック様式ないしはエリザベス朝様式を使用することが設計条件として示されていた。それから約30年を経て開催されたロンドン王立裁判所の指名設計競技では、様式上の規定が設けられなかったにもかかわらず、すべての応募案においてゴシック様式が採用されていた。本研究では、盛期ヴィクトリア朝社会において、ゴシック様式が大都市の中心部に位置する大規模公共建築に適した建築様式として認知されるに至った事実に着目し、19世紀英国のゴシック・リヴァイヴァルを「国民的・市民的様式」として解釈した。
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フェリス女学院大学文学部紀要 44号
ページ: 75-97
Proceedings of the 6th International Conference of Design History and Design Studies
ページ: 362-365