• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2009 年度 実績報告書

古風土記の風土論的研究

研究課題

研究課題/領域番号 19520134
研究機関埼玉大学

研究代表者

飯泉 健司  埼玉大学, 教育学部, 准教授 (70277747)

キーワード風土記 / 周辺地 / 相対化 / 交通 / 文芸サイクル / 文化交流 / 表現
研究概要

1.現存風土記の国を相対的に捉えるために周辺国を中心とした実地調査を行った。主に熊野・但馬・豊前の調査を行った。現存古風土記を周辺の風土や交通等を考慮しながら調査を行った。併せて文献(近世資料や民俗調査報告書等)を調査し、実地調査の文献的な裏付け調査をするよう心がけた。大和・畿内・九州の風土を相対化するのに大いに参考となった。
2.研究代表者の飯泉は、古風土記の故地(播磨及びその周辺の吉備)を調査し、風土の相対化に有効な情報を収集してきた。その成果の一部を「霊剣の主張-播磨国風土記讃容郡仲川里条の表現性」『風土記の表現』2009年、笠間書院232-247頁)として公刊した。また風土を相対化するための調査として、豊前の国府・国分寺及び風土記記載の香春町を調査をした。香春は三ッ山を神体とする祭祀装置であり、京都の伏見稲荷とも通じる祭祀形態をもつ。近畿と九州との文化的交流を考える際、大いに役立つと考えられる情報を収集出来た。その成果の一部を「記・風土記のタケルと軍団-八世紀の文芸サークル試論」(『古代文芸論叢』(おうふう,2009年3月,72-77頁)として公刊した。
3.代表者の飯泉は風土記を韻文と相対化するため、万葉集の感情表現を調査し、散文表現の特徴を考察した。その成果の一部を「怒りと恨み」(『生の万葉集』(高岡市万葉歴史館)として公刊した。同時代における表現を相対化して捉えるのに有効であった。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] つくられた地形-破壊が生む聖地」2010

    • 著者名/発表者名
      飯泉健司
    • 雑誌名

      『古代文学』(古代文学会) 49号

      ページ: 88-94

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 霊剣の主張-播磨国風土記讃容郡仲川里条の表現性2009

    • 著者名/発表者名
      飯泉健司
    • 雑誌名

      『風土記の表現』(上代文学会研究叢書)

      ページ: 232-247

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 記・風土記のタケルと軍団-八世紀の文芸サークル試論2009

    • 著者名/発表者名
      飯泉健司
    • 雑誌名

      古代文芸論叢

      ページ: 51-63

  • [学会発表] つくられた地形-破壊が生む聖地2009

    • 著者名/発表者名
      飯泉健司
    • 学会等名
      古代文学会
    • 発表場所
      箱根・千条
    • 年月日
      2009-08-19

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi