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2010 年度 実績報告書

近代文学関連雑誌の総合的研究

研究課題

研究課題/領域番号 19520135
研究機関東京大学

研究代表者

安藤 宏  東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (30193113)

キーワード日本文学 / 雑誌 / 文芸年鑑 / 出版年鑑 / 雑誌年鑑 / 近代文学 / メディア
研究概要

・最終年度においてもまた、雑誌DBの作成を継続した。これまでDBソフト「アクセス」に、「文芸年鑑」「出版年鑑」のデータを入力してきたが、今年度は希少性の高い「雑誌年鎌」の昭和17年度版のデータを追加入力し、刊行された「雑誌年鑑」すべての入力を完成した。あわせて、これまですべての入力作業の点検を行った。「雑誌年鑑」DBの入力データ数は、合わせて4,637点に登っている.年鑑の中から。文学関係の記事のある雑誌を独自基準に従って選定し、その発行所、創刊年月、発行人、発行地、雑誌のジャンル、主な執筆者や同人、などのデータを入力し、検索できる形を整えている.雑誌の損傷が激しいこと、雑誌年鑑の分類項目が年度ごとに変更されていることなど、困難な条件が重なったが、「文芸年鑑」ともども、計画当初の目的をほぼ達成したものと考えている。
・個人的に収集した資料のデータの入力を継続し、あらたに300点以上を追加入力した。
・「文芸年鑑」「出版年鑑」等、各DBの統合作業も行い、ある特定の雑誌についてどの年鑑に記載されているか、また発行所、発行期間、発行地はどこであるか、等の調査が容易にできるようになった。これにより、ある都道府県である期間に刊行された文学関係雑誌にどのようなものがあるか、また、文学関係の記事の多い美術雑誌にどのようなものがあるか、などといった検索が行えるようになった。
・引き続き実態解明の進んでいない第二次大戦関連の疎開地における文学関係雑誌の調査を行った。本年度は、九州地方に出張し、火野葦平資料館(北九州市)、河伯洞(同)、薩摩川内市川内まごころ文学館(鹿児島県川内市)等において資料調査を行った。また、宮城県の仙台文学館において講演を行い、その際、本研究の調査データを活用した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] 表現機構としての「文壇」2011

    • 著者名/発表者名
      安藤宏
    • 雑誌名

      東京大学文学部次世代人文学開発センター研究紀要

      巻: 24号 ページ: 35-43

  • [雑誌論文] 『人間失格』の機構2010

    • 著者名/発表者名
      安藤宏
    • 雑誌名

      国文学解釈と鑑賞

      巻: 75巻9号 ページ: 115-122

  • [雑誌論文] 「もう一つの物語」としての肉筆資料-『人間失格』を例に-2010

    • 著者名/発表者名
      安藤宏
    • 雑誌名

      文学(岩波書店)

      巻: 11巻5号 ページ: 107-117

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公開日: 2012-07-19  

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