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2007 年度 実績報告書

上田秋成の和文作品本文の生成と変容についての研究

研究課題

研究課題/領域番号 19520152
研究機関大阪大学

研究代表者

飯倉 洋一  大阪大学, 文学研究科, 教授 (40176037)

キーワード秋成 / 和文 / 生成 / 変容 / 『文反古』
研究概要

本年度は、寛政期以降の秋成の和文作品およびその周辺の関連資料の調査および収集を行った。特に谷川好一氏所蔵の秋成関係資料は、『春雨梅花歌文巻(仮題)』をはじめとして非常に貴重なものであり、本研究の重要な資料となるので、業者に依頼して全点をデジタルカメラで撮影・収集した。また天理大学附属天理図書館・東京都の静嘉堂文庫・大阪大学附属中之島図書館・京都の新日吉神宮・京都市の中野義雄氏宅・関西大学図書館の秋成和文資料またはその関連資料を調査閲覧した。
秋成の作品本文の研究については、刊本『文反古』の本文の生成と変容のあり方について考察し、学会発表や論文公刊という成果につなげた。その第1は、秋成の消息文8編を『藤簍冊子』の編者昇道が写した新出資料(新出秋成和歌をもふくむ)が、『文反古』所収の消息文の成立に深くかかわることを立証し、日本近世文学会で発表した。また天理大学附属天理図書館所蔵の『文反古稿』をふくむ草稿的な原稿から、刊本『文反古』が生成するあり方について、2本論文を執筆した。そのうちの1本は、テクストの変容にあり方を概観し、「閉じたテクスト」が「開かれたテクスト」に成ることを具体的に考察した。またもう1本は秋成の和文全体に、「めめしさ」という基調があることを、『麻知文草稿類』なども用いて論じた。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (3件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 秋成和文の生成-『文反古』を中心に-2008

    • 著者名/発表者名
      飯倉洋一
    • 雑誌名

      『秋成文学の生成』

      ページ: 251-272

  • [雑誌論文] 開かれたテクストへ-刊本『文反古』への変容-2008

    • 著者名/発表者名
      飯倉 洋一
    • 雑誌名

      『テクストの生成と変容』 (in press)

  • [雑誌論文] 秋成と住吉御田植神事2007

    • 著者名/発表者名
      飯倉 洋一
    • 雑誌名

      やそしま 1号

      ページ: 34-37

  • [学会発表] 昇道筆秋成消息文集について2007

    • 著者名/発表者名
      飯倉洋一
    • 学会等名
      日本近世文学会
    • 発表場所
      佐賀大学
    • 年月日
      2007-11-11
  • [図書] 秋成文学の生成2008

    • 著者名/発表者名
      飯倉洋一・木越治, (編)
    • 総ページ数
      410
    • 出版者
      森話社

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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