ウィーン国立民族学博物館およびバイエルン州立図書館所蔵日本絵巻を中心に稀覯本を発掘調査し、それに関連する国内外の写本新史料の収集および書誌学的研究(翻刻・本文研究)および論考をまとめた。その成果は、いずれも掲載許可交付を得て、平成22年度日本学術振興会科学研究費補助金研究成果公開促進費に拠り、『在外日本重要絵巻集成』(笠間書院2010、A5判966頁)として2010年度中に刊行予定である。 内容は〔研究編〕に論考四編四章、五作品および付論二編を、さらに〔影印編〕には十一作品を収める。その詳細については後に述べる「4.研究成果」に記す。
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