研究課題
基盤研究(C)
研究成果としては、第二部においては第一部に見られたような直接的王権索求的展開ではなく、言わば王朝的価値観の相対化というものが進んでいること-玉鬘・夕霧などの活躍-が繋がりとして明らかとなり、第三部では、八の宮周辺で直接的な王権論物語が持ち出されようとしながら、結果的には何ら衝撃的な事も起こらず、逆に「王権論」そのものが解体される環境が整いつつある。しかし、そのこと自体が第一部「王権論」を捉え直し、相関的な視点をそこに持ち込むことを促してもいる。
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