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2009 年度 実績報告書

義堂周信の観念的世界形成をめぐって

研究課題

研究課題/領域番号 19520181
研究機関鈴峯女子短期大学

研究代表者

朝倉 尚  鈴峯女子短期大学, 言語文化情報学科, 教授 (80033231)

キーワード五山文学 / 義堂周信 / 五山版 / 空華集 / 新撰貞和集 / 重刊貞和集 / 観念的世界 / 博引旁証
研究概要

本課題を達成するために必要であると考える五山版、義堂(1325-88)に影響を与えた師僧の作品集、義堂と交友の存した僧の作品集、さらに本朝禅僧が編纂した総集の諸本について、所在を確認し、収集すべきか否かを判断するために、内閣文庫、国会図書館、東洋文庫、京都大学附属図書館、天理大学附属天理図書館、禅文化研究所、建仁寺両足院などで実地に踏査した。
『重刊貞和集』については、「大日本仏教全書」所収本の底本についての特定を試み、五山版本文との異同を整理し、現状で簡便に披見可能の当該本の不備を訂す作業を行った。五山版、五山版の覆刻彼としての寛永9年(1632)刊本、さらに慶安5年(1652)刊本と、時代が降るにつれて、いかにして本文の異同が生じているかその様相を明らめた。この刊行を重ねるたびに新たな異同を生ずる過程が、五山関係刊行物の一般的な傾向であるのか否かを確認するために、同じく本朝禅僧が編纂し、比較的諸本が豊富な詩の総集『錦繍段』について調査する準備を進めた。底本選定の基準を見出すためである。
『新撰貞和集』をも含め、『重刊貞和集』の内容解明については、五山版の両集への注記の異同と信憑性、さらに入集作品作者の妥当性・特定について引き続き検討した。収集作品の特徴、性格に関しては、最多の二人である来朝僧の無学祖元と清拙正澄作品の他に、北澗居簡・覚範慧洪・古林清茂等の作品を中心に別集との重複状態、収集源の詮索を継続した。彼地の禅僧の入集作品と五山版との重複状況を解明するためである。
義堂の作品集『空華集』の第一読解は、引き続き抄物の利用、活用を心掛けながら進行中である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 景徐周麟の文筆活動-延徳三年(6)-2009

    • 著者名/発表者名
      朝倉尚
    • 雑誌名

      人文社会科学研究集報 56

      ページ: 97-118

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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