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2007 年度 実績報告書

『レディーズ・ホーム・ジャーナル』を中心とするアメリカ女性雑誌における言説研究

研究課題

研究課題/領域番号 19520185
研究機関岩手大学

研究代表者

秋田 淳子  岩手大学, 人文社会科学部, 講師 (10251688)

キーワードアメリカ文学 / 女性文化研究 / 雑誌研究 / アメリカ研究 / アメリカ小説
研究概要

The Ladies' Home Journalは女性文化やアメリカ文化の領域においてその意義の大きさを既存の事実として論じられるものの、それを体系的に、特に小説作品の研究に限定した研究は内外にない。本年度は、創刊号から第二代目の編集長に就任したEdward Bokの時代の作品に注目して、小説作品を考察した。その結果の一部を、2007年10月13日で「19世紀末から20世紀初頭にかけてのThe Ladies' Home Journalにおける小説作品研究の可能性」として広島経済大学で口頭発表した。同発表は小説作品の内容や分析をすることに重点をおくというよりも、雑誌が研究対象となってこなかったことを踏まえ、先行研究を紹介し、また、これからの研究としての可能性を示唆する導入的なものとなった。同題名の論文が、今、印刷にまわっているところである。
Bokは雑誌が内包するすべての言説を詳細にチェックを行ったことで有名である。小説作品といえども、彼の個人的な思想や趣向を反映しないものはなかった。小説を分析するにあたり、彼の思想をエディトリアルなどのコラムやエッセイから読み取ろうとした。その結果、彼の思想の根底にはアメリカを良い国にしようとする「愛国精神」があることに気づいた。小説作品を含めて雑誌を通底するBokの愛国精神を考察するために、2008年3月5日から25日まで米国に行った。米国視察中の最初の1週間は、同雑誌の出版社が置かれたPhiladelphia(PA)に滞在し、The Curtis Publishing Companyや、編集者のSarah J. HaleがGodey's Magazineを印刷していた家を訪問した。Philadelphiaという立地と雑誌文化が深い関係にあることが分かり大きな収穫を得た。後半はNYの市立図書館に行き、雑誌における料理のレシピの言説を考察するための資料を収集した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Ann Beattie のDistortions(1976)における「食」のモチーフについての一考察2008

    • 著者名/発表者名
      秋田淳子
    • 雑誌名

      「言語と文化・文学の諸相」(岩手大学人文社会科学部欧米研究講座編)

      ページ: 31-57

  • [雑誌論文] 19世紀末から20世紀初頭にかけてのThe Ladies' Home Journalにおける小説研究の可能性(掲載確定)2008

    • 著者名/発表者名
      秋田淳子
    • 雑誌名

      東北アメリカ文学研究No. 31

    • 査読あり
  • [学会発表] 19世紀末から20世紀初頭にかけてのThe Ladies' Home Jouranlにおける小説作品研究の可能性2007

    • 著者名/発表者名
      秋田淳子
    • 学会等名
      日本アメリカ文学会
    • 発表場所
      広島経済大学
    • 年月日
      2007-10-13

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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