研究課題
世界各地のシェイクスピア演劇の上演を相互理解促進に資する異文化パフォーマンスの視点から重点的に分析し、相互理解促進モデルを探究するために、以下の研究活動および情報公開活動を行った。(1)シェイクスピア演劇の異文化パフォーマンス理論モデルを構築するために有効な参考事例として、文献研究および観劇(実際の観劇または視聴覚資料)により、現代日本およびアジアにおける異文化パフォーマンスまたは異文化コラボレーションに関して調査・考察し、2つの論文を発表した。(2)平成19年8月12日-29日、連合王国出張。エディンバラ国際芸術祭およびフリンジ、ロンドンのロイヤル・ナショナル・シアターおよびグローブ・シアターでシェイクスピアの異文化パフォーマンスを調査し、その成果を英文の報告として発表した。また文献収集を行った。(3)平成19年11月22日-27日、シンガポール出張。エスプラネイド・シアターで上演されたタミル系シンガポール人の劇団によるシェイクスピア作品の上演等を調査し、その成果の一端を海外新潮として発表した。また文献収集を行った。(4)ホームページを開設し、平成19-21年度科学研究費補助金交付研究に関して、研究課題、学術的意義、当該研究の学術的背景・特色・独創的な点および予想される結果と意義、平成19年度の研究活動等を写真も入れて公開した。(平成19年度は主に日本語版のみ。)なお、平成20年3月16-21日開催のオックスフォード円卓会議(テーマ:Women in the Modern World:The Struggle for Equality)に招待されたので、3月19日に口頭発表を行った。シェイクスピアの異文化パフォーマンスに直接の関係はないとはいえ、世界各地でジェンダーを代表とする異文化相互理解がますます必要とされることを再認識する良い機会となった。
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文藝言語研究 文藝篇 53
ページ: 11-26
外国語教育論集 30
ページ: 171-181
Shakespeare News Vol.47, No.3
ページ: 37-40
http://www.emihamana.com