研究課題
基盤研究(C)
ドイツ啓蒙主義は理性と感情の解放によって、それまでの心的システムと社会システムの安定性を動揺させたが、文学はそのような理性や感情を制御して、システムを再び安定化させる機能を果たしていた。その中で文学はシステムとして、「自律的主体の理性的自己解放」という啓蒙のプロジェクトを推進していたが、その実際の効果は限定的でしかなかった。その原因としては、システムとしての文学がもつ作者と読者との間のコミュニケーションの偶然性の作用が大きかったことが考えられる。
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『独文学報』(大阪大学ドイツ文学会) 第24号
ページ: 129-144
『言語文化研究』(大阪大学大学院言語文化研究科) 第34号
ページ: 41-60