研究課題
基盤研究(C)
ルネサンス期のイタリア詩人、プルチ、アリオスト、タッソの英雄詩を対象に、詩句の跨りという現象に着目して研究を行なった。この時代の英雄詩は1行11音節という定型に従っている。しかし一文は11音節という大きさに収まりきらず、しばしば次行に跨る。この詩行の分断は流麗な音の流れを損ない、聴覚に基づく詩の理解を困難にする。本研究はこの現象を活字印刷の視覚的要素の現れと考え、その頻度を見ることで英雄詩の文体の相異を整理した。
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イタリア学会誌 58号
ページ: 173-96