研究課題
基盤研究(C)
(1)本研究は、フランス15・16世紀の世俗劇に関して、愚者ないし道化のトポス、聖・俗の関係性、そして認識論の三つの領域にまたがる視点から光りを与え、転換期の文化の一翼を担ったフランスの演劇道化の知のあり方を聖と俗の枠組の中で解明しようとするものである。(2)本研究の目的は、世俗劇の作者の分身と目される作中の道化的人物の言説に表れた知の形式が、聖と俗との関係性においていかなるものであるかを考察するとともに、その知のパラダイムが世俗劇の作者たちにおいてどのようにして形成されていたのかを歴史的・文化的に跡付けて、同時代のフランスの道化を聖・俗・知の視点のもとに捉え直そうとするところにある。
すべて 2008 その他
すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)
奈良教育大学紀要 Vol. 57, No. 1
ページ: 191-198
in Le voyage createur, Experiences artistiques et itinerance (E. Bonnet編、L'Harmattan, Paris, 2010.3)
ページ: 37-44