研究課題
基盤研究(C)
「不条理」の認識から出発し、「反抗」を説いたアルベール・カミュ(1913-60)は、「反抗」以外にも、「正義」「無垢」「名誉」「男」といった、困難な時代を生きる支えとなる価値を生涯に亘って探求し、提出し続けてきた。と同時に、カミュは、源泉となった『裏と表』(1937)を書き直すこと、すなわち、貧しい子供時代の再作品化を生涯に亘って夢想し続けてもいた。カミュの文学の本質は、このような、絶えざる価値探求と源泉への回帰願望という大きな二つのうねりにある、と考えられよう。
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広島大学フランス文学研究 28号
ページ: 22-28
広島大学フランス文学研究 27号
ページ: 34-41
広島大学フランス文学研究 26号
ページ: 30-44