研究課題/領域番号 |
19520274
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研究機関 | 龍谷大学 |
研究代表者 |
桂 文子 龍谷大学, 法学部, 教授 (00081084)
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研究分担者 |
岡村 眞紀子 京都府立大学, 文学部, 教授 (80123488)
武田 雅子 大阪樟蔭女子大学, 学芸学部, 教授 (30024475)
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キーワード | ソネット / イギリス形式ソネット / ソネット・シークエンス / 16、17世紀英詩 |
研究概要 |
2008年度は16世紀から17世紀前半のソネットを対象とする選集出版へむけて研究活動のうち、Shakespeareまでの前半の研究を進めた。イタリアから導入された新しい詩型であるソネットが、イギリス形式として英文学史上に定着していく課程を辿ることが目的であった。Shakespeareによって確立されたイギリス形式のさらなる展開を追う2009年度の研究へと繋がるものである ペトラルカによってイタリアで完成されたソネットはもっぱら愛をテーマとするものであったが、イギリスでは、哲学、芸術へとそのテーマを広げ、形式もそれに併せ変化に富んだものとして発展した。なかでも1580年代に流行したsonnet sequenceはソネットの可能性をさらに発展させ、パロディとしての詩作まで現れた。それに預かって力あったのはSpenserやSidneyであった。これは17世紀に入り宗教的要素を帯び、さらにポリティカルな様相も呈するようになる。 具体的な研究活動内容 ・毎月1-2回程度の研究会を開き、John Fuller(ed.), The Oxford Book of Sonnetsを定本として作者の伝記的背景、作品の翻訳、解釈など、相互に検討を重ねた。 ・アメリカのアマスト、ボストンにおいて、各図書館での資料蒐集、現地の研究者と研究交流した。 ・補助金にて購入したコンピュータ等を使用して、資料の整理、分析を行い、研究を進めた。 ・共著書『ソネット選集-ワイアットからハーバートまで-』の原稿のおよそ半分を脱稿した
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