研究課題/領域番号 |
19520275
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研究機関 | 京都嵯峨芸術大学 |
研究代表者 |
佐藤 文郎 京都嵯峨芸術大学, 芸術学部, 准教授 (30434773)
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研究分担者 |
三好 郁朗 京都嵯峨芸術大学, 芸術学部, 教授 (60047165)
伊勢 晃 京都教育大学, 教育学部, 准教授 (00379059)
伊藤 洋司 中央大学, 経済学部, 准教授 (10384728)
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キーワード | 仏文学 / 美術評論 / ベル・エポック / アポリネール / 前衛芸術 |
研究概要 |
我々はアポリネールの美術評論の全訳を刊行して国内における認知度を向上させることを当面の目標とし、平成19年度から20年度までの2年間の研究期間を、19世紀初頭フランス美術思潮に関する、出版活動に先立つ実証的な基礎調査期間と位置づけている。初年度にあたる平成19年度は、研究遂行のために不可欠な翻訳作業と研究環境整備を主眼に研究を推進した。 その結果、翻訳の下訳作業は年度内に完了した。ただし、書式や用語の統一、内容の整合性等の課題に関しては、実証的な資料調査と並行する形で、引き続き平成20年度も分担者間での調整作業を続けていく。 校注に必要な人名、地名、作品名等の同定作業については現在、応募時の計画通り、分担者および協力者間の連絡体制を通して情報共有化を進めている。研究資料については、昨年度の補助金の多くを図書購入費として執行したことにより(当初予定していた国内旅費を図書購入に充てるなどの措置を講じた)、実証的研究遂行に不可欠な一定の水準を確保したと考えている。ただし、国内での資料では未だ解決できない問題も多く、平成20年度夏にフランス国立図書館でのさらなる資料調査を必要とする点で、分担者間の意見が一致している。 昨年度末に、3名の研究者がフランスに渡航したが、本務校の事情などにより予定通りの日数を確保できず、遺憾ながら十分な資料調査ができなかった。ただし、フランス本国の研究者との連絡及び協力関係を取り結び、日仏研究者の共同研究体制に向けて地歩を固めることができたことは幸いである。 平成20年度は研究分担者を新たに1名増員し、研究計画の完遂と研究成果の国内外に向けた公表を目標に、着実に歩を進めて行きたい。
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