研究課題
基盤研究(C)
辞賦と楽府は口承性において本来共通していたが、後漢期に入って、辞賦の口承性が希薄化していくにつれて、本来保持していた機能の一部を楽府詩が担うようになったと考えられ、物語詩的な楽府詩は辞賦の変質と関連性があると推測される。また、漢代文学に特徴的に見られる時間の推移についての悲哀の感情は、人間の生きる時間が直線的で後戻りのきかないものであるという意識のほかに、罪の無い人間も禍を背負って生まれてくるという意識が底辺にあったから生じたと考える。
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創文 522号
ページ: 23-26
未名 26号
ページ: 1-22