私はこの10年、「書誌 : 日本におけるヘミングウェイ研究」の作成を行ってきたが、平成19年度と20年度には科学研究費補助金(基盤研究(C))を取得し、その成果を、日本ヘミングウェイ協会編の学術誌『ヘミングウェイ研究』第9号と同10号に、それぞれ「書誌 : 日本におけるヘミングウェイ研究-2007」と「書誌 : 日本におけるヘミングウェイ研究-2008」を掲載した。これらを見ると、毎年いかに多くのヘミングウェイに関する論文やエッセイが日本に於いて書かれているかが一目瞭然に分かる。また、そればかりか、本書誌は作者の言葉を引いて、おおよその内容までをも推し量ることができるように工夫してあるので、今後、屋上屋を架するような論文の出てくることを防ぐことも出来ると信じる。
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