19年度は上記の研究を実施し、基本的には事前に定めた計画・方法に即して研究を進めてきた。以下がその概要と実績である。 (一)日中両国において、本研究に関する漢籍・研究資料を幅広く収集している。 (1)本研究に必要な基本図書・資料を収集し、資料整理を行っている。 (2)唐・宋代の典籍(中国の経典・史書・諸子書・文集詩集・総集・地方志・墓志・石刻・敦煌文献・類書・叢書・譜牒・史料価値のある随筆など)に現れる唐代の著述に関する記述を調査している。 (3)日本における唐代の著述を調査している。 (4)日中出土古文献を調査している。 (5)近代以降の学者が著した唐代の著述に関する論文・著述を収集している。 (二)それまでの蓄積(主に『日本・中国における唐代の著述に関する総合目録作成のための基礎的研究』の研究成果)を基盤として、『新唐書』芸文志を中心に、『日本国見在書目』などの目録などに依拠しつつ、仏典・道教典書目や敦煌選書総目なども参考としながら、『唐代著述考』総目(草案)を作成している。 (三)『唐代著述考』総目(草案)の一部について各分野の専門家に意見を求めている。 (四)本研究に必要な設備備品・図書を購入した。
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