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2008 年度 実績報告書

バントゥ諸語における動詞派生形の形態・統語論比較研究

研究課題

研究課題/領域番号 19520343
研究機関大阪大学

研究代表者

小森 淳子  大阪大学, 世界言語研究センター, 准教授 (10376824)

キーワード言語学 / バントゥ諸語 / 形態論 / アフリカ / 外国語 / 動詞派生形 / スワヒリ語
研究概要

本研究の目的は、バントゥ諸語の動詞の派生形の形態・統語論について、広く個別の言語の事象をみて比較検討し、バントゥ諸語の形態・統語論の概説をまとめることである。個別の研究者がそれぞれに言語調査を行い、個別の関心にそって言語記述をおこなうことを土台とするが、さらに若手バントゥ語研究者たちを研究協力者にむかえ、研究会をもってそれぞれの研究の進捗状況を発表し合う。そうすることによって、バントゥ語の形態・統語についての共通理解を促し、新たな問題を認識し、日本のバントゥ語研究全体の見識を高めることにつながると考える。
さらに将来的には、日本語によるバントゥ語概説書の作成をめざす。バントゥ諸語については、アフリカでもっとも広域に話され、またその所属言語の数も多いことで知られており、アフリカの言語の中では世界的にも研究が進んでいる方ではあるが、日本での理解はまだまだその端緒についたばかりである。多くの若手研究者が輩出されている昨今、このような概説書を編むことは不可能ではなく、また後進の研究者にとっても必要な作業である。
本年度は2009年1月10日に研究会をもち、若狭基道氏が「ウォライタ語の引用」と題して発表した。また、米田信子氏がナミビアに海外調査に行き、ヘレロ語の派生形と目的語、語順などについての調査をおこなった。米田氏はその成果を海外の学会などで発表し、本研究によって得られた成果の公表に努めている。また、研究代表者はバントゥ語の代表的言語であるスワヒリ語の入門書を著し、研究成果の社会的還元の一端とした。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] ヨルバ語の定型挨拶表現“(E)ku〜"2008

    • 著者名/発表者名
      小森 淳子
    • 雑誌名

      スワヒリ&アフリカ研究 第19号

      ページ: 114-128

    • 査読あり
  • [雑誌論文] タンザニアの民族語大河小説『ミョンベケレとブゴノカ』2008

    • 著者名/発表者名
      小森 淳子
    • 雑誌名

      アフリカ文学研究会会報 第38号

      ページ: 1-5

  • [学会発表] The Conjoint/Disjoint Verb Form and Focus in Matengo.2009

    • 著者名/発表者名
      米田 信子
    • 学会等名
      3rd International conference on Bantu Languages
    • 発表場所
      王立中央アフリカ博物館(ベルギー)
    • 年月日
      2009-03-26
  • [学会発表] ヘレロ語名詞の声調 : 声調パターンと現れ方(Bantu R31)2009

    • 著者名/発表者名
      米田 信子
    • 学会等名
      第4回熱海音韻論フェスタ
    • 発表場所
      熱海KKR
    • 年月日
      2009-02-19
  • [学会発表] Information Structure and Sentence Formation in Matengo.2008

    • 著者名/発表者名
      米田 信子
    • 学会等名
      The 18th International Congress of Linguists
    • 発表場所
      高麗大学(韓国)
    • 年月日
      2008-07-25
  • [図書] 『アフリカの言葉と社会』(砂野幸稔・梶茂樹編)(担当箇所)「第13章 スワヒリ語の発展と民族語・英語との相克-タンザニアの言語政策と言語状況 第3節」2009

    • 著者名/発表者名
      小森 淳子
    • 出版者
      三元社(近刊)
  • [図書] 世界の言語シリーズ1 スワヒリ語2009

    • 著者名/発表者名
      小森 淳子
    • 出版者
      大阪大学出版会(近刊)

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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