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2007 年度 実績報告書

裁判記録から探る近代英語期口語表現の歴史語用論的研究:コーパス・アプローチ

研究課題

研究課題/領域番号 19520367
研究機関法政大学

研究代表者

椎名 美智  法政大学, 文学部, 教授 (20153405)

キーワード歴史語用論 / 社会言語学 / 談話分析 / 文体論 / 呼びかけ語 / コーパス・アプローチ
研究概要

本研究は,「呼びかけ語」をディスコース・マーカーとして捉え,現在では知ることのできない近代英語期の口語表現の特徴を歴史語用論的視点から,コーパス・アプローチによって,量・質の両面からの分析をすることを目的とするものである。使用するデータは裁判記録を集めた約12万語からなるコーパスである。
本年度の研究目標は,今後の研究のための基本的なデータ環境を整えることにあった。手持ちのコーパスは生のテキストなので,分析するためには,そこにアノテーションと呼ばれる標識を書き加える必要がある。しかし,アノテーションを新しく考案するためには,まず生のデータを読み込み,どのような標識が必要で,また可能なのかを見極める必要があった。そのため,今年度は過去の同様な研究,文献を調べ,どのようなアノテーション・システムが実際に有効に使われているかをサーベイし,必要なアノテーションのプランを立てた。また,裁判テキストを実際に分析することによって,どのような言語分析が有効かをパイロット・スタディーとして調べる必要があった。上記の必要から,本年度は同分野における過去の自他の研究を総括して諸学会において発表したり,大学の紀要や論文集に投稿した。また,日本語の裁判記録を使った事例研究として,日本語のテキストの語用論的分析を行い,学会で発表し,同分野の言語学者たちからのフィード・バックを得た。学会発表後,海外の研究者から来年度の学会発表の誘いを受けるなど,今後の発表や研究の手がかりも得ることができた。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Positioning and Functioning of Vocatives:A Case StUdy in Historical Pramatics(2)'2008

    • 著者名/発表者名
      椎名 美智
    • 雑誌名

      『法政大学文学部紀要』 56号

      ページ: 29-48

  • [雑誌論文] Positioning and Functioning of Vocatives:A Case Study in Historical Pramatics(1)'2007

    • 著者名/発表者名
      椎名 美智
    • 雑誌名

      『法政大学文学部紀要』 55号

      ページ: 17-32

  • [学会発表] 「裁判における日本語の特徴-『疑問文』の語用論的役割」2007

    • 著者名/発表者名
      椎名 美智
    • 学会等名
      東アジア日本語教育・日本文化研究学会
    • 発表場所
      北京外国語大学
    • 年月日
      2007-10-27
  • [学会発表] 'Pragmatic Functions of Vbcatives in Historical Data',Panel:Historical Corus Pragamatics: Methodology and Case Studies2007

    • 著者名/発表者名
      椎名 美智
    • 学会等名
      10th International Pragmatics Conference
    • 発表場所
      ヨーテボリ大学(スウェーデン)
    • 年月日
      2007-07-12
  • [図書] 'Is Gender an Issue?:Vocative Exchange in Early Modern English Comedies'in Nakao, Yoshiyuki, et. al.(eds.)Text, Language and Interpretation:Essasay in Honour of Keiko Ikegami2007

    • 著者名/発表者名
      椎名 美智(共著)
    • 総ページ数
      497頁、担当部分はpp.415-429
    • 出版者
      英宝社

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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