研究概要 |
1)カトリック神学者,エック,エムザー,ムルナーとプロテスタント神学者ルター,ミュンツァー,ツウィングリらについてその社会史的背景を分析した。 2)カトリック神学者,エック,エムザー,ムルナーとプロテスタント神学者ルター,ミュンツァー,ツウィングリらの宗教論争の展開を社会史的背景との関連で考察した。 3)1,2のような社会史的背景を踏まえた上で,プロテスタント神学者マルティン・ルターとカトリック神学者ヨハネス・エックの論争書を材料として,そこでの修辞学的手段を収集し,両者の論争過程でそれらがどのように戦略的に用いられているかを語用論の視点から分析し,その成果を論文によって発表した。 4)ベルリン自由大学にFranz Simmler教授を訪問し,歴史的語用論に関する意見交換を5日間にわたって行った。 5)ベルリン自由大学図書館においてカトリック神学者,エック,エムザー,ムルナーとプロテスタント神学者ルター,ミュンツァー,ツウィングリらの著書,彼らに関する研究書などの資料の収集を行った。 6)伝統的な修辞学的手段を表現論,文体論の視点から再整理し,これらが現代文学作晶の分析にも有効であることをChrista Wolfの作品に応用することによって証明し,その成果を論文という形で発表した。
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