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2009 年度 実績報告書

ドイツ宗教改革期論争書の語用論的研究

研究課題

研究課題/領域番号 19520368
研究機関武蔵大学

研究代表者

新田 春夫  武蔵大学, 人文学部, 教授 (00012443)

キーワード言語学 / 社会語用論 / 近世ドイツ / 宗教改革運動 / 論争書 / ドイツ語 / 修辞的手段
研究概要

1)ルター、ミュンツァー、ツヴィングリなどのプロテスタント神学者とエック、エムザー、ムルナーなどのカトリック神学者との文書による論争においては極めて多彩な修辞的手段が使用され、高度な思想的対決が行なわれたことが確認された。
2)農民や都市市民などの庶民に対しては、プロテスタント陣営の神学者はやさしい言葉使いによって彼らの宗教観に関する啓蒙に努めたのに対し、カトリック陣営の神学者は神学的問題に世俗の庶民を関わらせてはならないとの考えから、庶民の啓蒙は避ける傾向にあった。
3)ただ、カトリック神学者のムルナーは庶民に向けて阿呆文学の著作によってルター派の思想を批判した。
4)上のような相手によって言語と文書の使い分けがなされることから、単に言語の分析にとどまらず、さまざまな文書類型との関連を顧慮することが重要であることが明らかになった。
5)ベルリン自由大学にFranz Simmler教授を訪問し、テクスト類型について意見交換をした。また、大学図書館においてテクスト理論に関する資料の収集をした。
6)研究成果を2編の論文にまとめ、学会誌に発表した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Schriften als Kampfinstrument "des gemeinen Mannes" -Die deutsche Literatur des Reformationszeitalters.2010

    • 著者名/発表者名
      Nitta, Haruo
    • 雑誌名

      武蔵大学人文学会雑誌 41

      ページ: 39-68

  • [雑誌論文] ドイツ宗教改革期における民衆教化文書2009

    • 著者名/発表者名
      新田春夫
    • 雑誌名

      ドイツ文学 140

      ページ: 76-91

    • 査読あり

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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