研究課題
感情音声(emotional speech)について、従来、英語と日本語について実験を重ね、データを蓄積してきたが、言語間の差異を観察するために、今回は韓国語と中国語の話者を対象とした実験とデータ分析を行なった。1.韓国人話者1名を対象として、真の感情表現(real emotion)と模倣された感情表現(imitated emotion)を比較するための実験を行なった。前者については、悲しいトピックスを設定し、もう一人の韓国人と自然会話を進めながら、Electro-Magnetic Articulograph(EMA)によって顎、舌、唇の動作を測定し、EGGによって声帯振動のパターンを測定した。また、Videoによる顔面動作の観察、Audio cassette playerによる音声信号を収録と心拍測定を同時に行なった。実験は、北陸先端科学技術大学院大学情報科学究所(石川県)の実験設備を使用した。2.中国人話者1名を対象として実施した調音実験(手法は上記と同じ)で得られたデータについて、MATLABによる分析プログラムを用いて分析を進めた。またこのプログラムによって、感情的の英語のリズムとストレスを分析した。3.本研究の目的のーつは、韻律論を音声生成と結びける"C/Dモデル"の有効性を実証することである。C/Dモデルでは、異なるスタイルで発話された文の感情的特質が、リズムパターンとピッチ曲線によって表現され、リズムとストレスは音声的区境界を間に挟んだ音節三角形の時間的連続によって表される。この仮説を実証する英語データを公表した("On phrasal organization and jawopening",Northwestern UniversityでH20/2/19の発表会で)。
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