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2008 年度 実績報告書

鎌倉時代における日本漢音の位相的研究

研究課題

研究課題/領域番号 19520397
研究機関広島大学

研究代表者

佐々木 勇  広島大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (50215711)

キーワード漢字音 / 漢音 / 位相 / 声調
研究概要

本年度は、4年計画の二年目に当たる。
昨年度購入のコンピュータによって、データ入力を進め、書陵部蔵『春秋経傳集解』全三十巻・鎌倉期点の字音データを入力を完了した。また、毛利博物館蔵『史記』院政期点、東洋文庫蔵『論語』鎌倉期点、同『中庸』鎌倉期点、東京国立博物館蔵『群書治要』鎌倉期点の原本調査をし、その漢字音注をデータ化することができた。
この書陵部蔵『春駄経傳集解』鎌倉中期点(三十巻)はじめ、毛利博物館蔵『史記』院政期点、東洋文庫蔵『論語』鎌倉期点、同『中庸』鎌倉期点、菓京国立博物館蔵『群書治要』鎌倉期点は、本研究において、規範的な漢字音を記した資料として位置づけられる。
それらのデータをも活用し、本年一月末に、『平安鎌倉時代における日本漢音の研究』(汲古書院、研究篇1068頁・資料篇690頁、全二册)を刊行することができた。
さらに、『増補 親鸞聖人真蹟集成』(全十巻)を購入し、親鸞遺文の漢字音研究に取りかかった。これは、当初の計画では、21年度に計画していたものである。
以上、本年度は、規範的な字音を記す資料の整理に加え、非規範的な文献のデータベース作成に取りかかることができた。本硬究全体としては、進行計画を上回るペースで進んでいる。
来年度は、設画通り、鎌倉遣文の仮名文書入力を完成させ、親鸞・恵信尼文書の仮名書き漢語入力を進行したい、この作業は、膨大であり、最終年度にずれこむ場合も有りうるが、本研究の完成に向け、着実に進みたい。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 文字・表記(史的研究) (特集 2006年・2007年における日本語学会の展望)2008

    • 著者名/発表者名
      佐々木 勇
    • 雑誌名

      日本語の研究 第4巻3号

      ページ: 67-74

    • 査読あり
  • [図書] 平安鎌倉時代における日本漢音の研究2009

    • 著者名/発表者名
      佐々木 勇
    • 総ページ数
      1068,690
    • 出版者
      汲古書院

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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