『全国方言文法辞典』のための諸方言の文法に関する対照研究

2009 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 19520403
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 日本語学
• 研究機関: 学習院大学
• 研究代表者: 前田 直子 学習院大学, 文学部, 教授 (30251490)
• 連携研究者: 大西 拓一郎 国立国語研究所, 時空間変異研究系, 教授 (30213797) ; 小西 いずみ 広島大学, 教育学研究科, 准教授 (60315736) ; 中本 謙 琉球大学, 教育学研究科, 准教授 (10381196) ; 高木 千恵 関西大学, 文学部, 准教授 (50454591) ; 日高 水穂 秋田大学, 教育文化学部, 准教授 (80292358) ; 舩木 礼子 神戸女子大学, 文学部, 准教授 (00454736) ; 松丸 真大 滋賀大学, 教育漠具, 准教授 (30379218) ; 三井 はるみ 国立国語研究所, 理論・構造研究系, 助教 (50219672) ; 山田 敏弘 岐阜大学, 教育学部, 准教授 (90298315) ; 吉田 雅子 国立国語研究所, 時空間変異研究系, 奨励研究員 (50399490)
• 研究協力者: 竹田 晃子 国立国語研究所, 時空間変異研究系, 非常勤研究員 ; 仲原 穣 琉球大学, 教育センター, 非常勤研究員
• 研究期間 (年度): 2007 – 2009
• キーワード: 方言 / 文法 / 原因・理由表現

研究概要

諸方言の文法形式を統一的な観点のもとに記述し、全国方言の文法現象を一望できる辞典を編むことを目的に、原因・理由表現の対照研究を行った。原因・理由表現に特徴のある要地方言を選定し、共通調査項目による現地調査を実施し、その調査結果に基づいて辞典項目記述を行った。研究成果は、『全国方言文法辞典資料集(1)原因・理由表現』に収めるとともに、ウェブサイト「全国方言文法データベース原因・理由」を作成し、広く一般に公開した。

研究成果

• [雑誌論文] 關東及隣接縣方言調査書」について-紹介と分析- (2009)
  • 著者名/発表者名: 吉田雅子
  • 雑誌名: 山梨ことばの会会報 15 ページ: 1-19
• [雑誌論文] 意志表現 (2009)
  • 著者名/発表者名: 舩木礼子
  • 雑誌名: 方言文法調査ガイドブック 3 ページ: 15-31
• [雑誌論文] 琉球方言ハ行子音p音-φ>pの可能性をさぐる- (2008)
  • 著者名/発表者名: 中本謙
  • 雑誌名: 沖縄文化 第42巻第1号 ページ: 1-16
  • 査読あり
• [雑誌論文] 「もっと時間があったら、時間さえあれば…」-条件の「たら」と「ば」 (2008)
  • 著者名/発表者名: 前田直子
  • 雑誌名: 言語 37巻10号 ページ: 28-35
• [雑誌論文] 「そこに車をとめればダメです」-標準語と方言の意味のズレ (2008)
  • 著者名/発表者名: 日高水穂
  • 雑誌名: 言語 37巻10号 ページ: 28-35
• [雑誌論文] 静岡方言の文法・語彙 (2008)
  • 著者名/発表者名: 大西拓一郎
  • 雑誌名: 方言研究の前衛 ページ: 128-141
• [雑誌論文] 文法化理論から見る『方言文法全国地図』-「とりたて否定形」の地理的分布をめぐって- (2007)
  • 著者名/発表者名: 日高水穂
  • 雑誌名: 日本語学 26巻11号 ページ: 92-100
• [雑誌論文] 『口語法分布図』と『方言文法全国地図』 (2007)
  • 著者名/発表者名: 吉田雅子
  • 雑誌名: 日本語学 26巻11号 ページ: 44-56
• [雑誌論文] 推量とその分布 (2007)
  • 著者名/発表者名: 舩木礼子
  • 雑誌名: 日本語学 26巻11号 ページ: 148-155
• [雑誌論文] 岐阜・愛知の若年層方言について2-文法的な形式と社会的関係を表す表現 (2007)
  • 著者名/発表者名: 山田敏弘
  • 雑誌名: 岐阜大学教育学部研究報告人文科学 20486 ページ: 1-21
• [雑誌論文] 岐阜・愛知の若年層方言について1-遊びのことば・学校のことば・オノマトペ- (2007)
  • 著者名/発表者名: 山田敏弘
  • 雑誌名: 岐阜大学教育学部研究報告人文科学 20455 ページ: 11-41
• [学会発表] Variation and change of honorifics in subordinate clauses (2009)
  • 著者名/発表者名: 松丸真大
  • 学会等名: 19th Japanese / Korean Linguistics Conference
  • 発表場所: University of Hawai'i at Manoa
  • 年月日: 2009-11-14
• [学会発表] 方言の研究法-体系と多様性をめぐって- (2008)
  • 著者名/発表者名: 三井はるみ
  • 学会等名: 平成20年度国立国語研究所公開研究発表会
  • 発表場所: 国立国語研究所
  • 年月日: 2008-12-19
• [学会発表] Comparing the Distribution of Dialects, Societies and Environments in Japan (2008)
  • 著者名/発表者名: 大西拓一郎
  • 学会等名: Thirteenth International Conference on Methods in Dialectology
  • 発表場所: University of Leeds
  • 年月日: 2008-08-05
• [学会発表] 条件表現の地理的変異-『方言文法全国地図』の概観を中心に- (2008)
  • 著者名/発表者名: 三井はるみ
  • 学会等名: 日本語学会
  • 発表場所: 日本大学
  • 年月日: 2008-05-17
• [学会発表] カジュアルスタイルにおける方言切換え-移住先方言の受容と切換えの要因-
  • 著者名/発表者名: 舩木礼子
  • 学会等名: 日本方言研究会第88回研究発表会(第88・89回研究発表会)
  • 発表場所: 武庫川女子大学(島根県立産業交流会館くにびきメッセ)
• [図書] 広大生の方言地図2007 (2010)
  • 著者名/発表者名: 小西いずみ(編)
  • 総ページ数: 89
  • 出版者: 私家版
• [図書] 都道府県別全国方言辞典 (2009)
  • 著者名/発表者名: 佐藤亮一監修・吉田雅子(共著)
  • 総ページ数: 476(138-145,389-430)
  • 出版者: 三省堂
• [図書] 日本語のしくみ (2009)
  • 著者名/発表者名: 山田敏弘
  • 総ページ数: 144
  • 出版者: 白水社
• [図書] まんがで学ぶ、方言 (2009)
  • 著者名/発表者名: 竹田晃子・吉田雅子
  • 総ページ数: 119
  • 出版者: 国土社
• [図書] 最古の富山県方言集?高岡新報掲載『越中の方言』(武内七郎) (2009)
  • 著者名/発表者名: 高木千恵(代表)・真田信治・水谷美保・松丸真大
  • 総ページ数: 352
  • 出版者: 桂書房
• [図書] 日本語の複文-条件文と原因・理由文の記述的研究- (2009)
  • 著者名/発表者名: 前田直子
  • 総ページ数: 273
  • 出版者: くろしお出版
• [図書] 小学館ことばのえじてん (2008)
  • 著者名/発表者名: 吉田雅子(共著)
  • 総ページ数: 431
  • 出版者: 小学館
• [図書] 方言と地図 (2008)
  • 著者名/発表者名: 吉田雅子(共著)
  • 総ページ数: 84
  • 出版者: フレーベル館
• [図書] 国語教師が知っておきたい日本語音声・音声言語 (2007)
  • 著者名/発表者名: 山田敏弘
  • 総ページ数: 191
  • 出版者: くろしお出版
• [図書] 広大生の方言地図2008・2009
  • 著者名/発表者名: 小西いずみ(編)
  • 総ページ数: 141
  • 出版者: 私家版
• [備考]
  • URL: http://hougen.sakura.ne.jp/