研究概要 |
本年度は,岡崎友子(「接続詞「サテ」について」第4回指示詞研究会,平成21年1月24日),堤良一(「フィラーのアノー・ソノーの出現場所(と身体動作)について」第3回指示詞研究会,平成20年8月9日)が,それぞれ指示詞研究会で発表をおこなった。そして,発表後には会場で,様々な分野の研究者と討論をおこなった。これらの発表・討論により,初年度(平成19年度)から当科研でおこなってきた指示詞の理論化を,さらに進めることが出来た。また,今後の問題点についても明らかにすることができた。 なお,これらの成果は岡崎友子(「接続詞「サテ」について-現代語の用法とテクスト-」『就実論叢』38),堤良-(「談話中に現れるアノ(ー)・ソノ(ー)の使い分けについて」『日本語科学』22),また日韓対照研究・金善美(「現代韓国語と日本語における「〓/この+X」の範疇解釈を導く名詞と述語について」『朝鮮学報』207)として公開した。 特に歴史的な研究(代表者・岡崎友子)に関しては,研究成果を出版物として公開するために,平成21年度科学研究費補助金(研究成果公開促進費)の申請を行った。これについては採択を受け,最終年度(平成21年度)内に出版する予定である(『日本語指示詞の歴史的研究』ひつじ書房)。 また上記とともに,指示詞のデータベース化のため,これまで集めてきた用例について,整理・精査を行い,公開する準備を行った。これについては,様々な分野の研究者,及び,その他国内外の日本語教育関係者等が利用しやすいようにまとめるために,綿密に打ち合わせをおこない,作業を進めた。
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