【語彙表作成】 これまで行ってきた索引を用いた方法により、新たな作品から形容詞の抽出を行って新出語を取り出し、それらについて語構成分析を行うとともに、使用頻度の情報等を入力し、データベースの拡充作業を続けることが一つの目的であり、当初から取り組んでいる「今昔物語集の形容詞対照語彙表」を完成させるべく、昨年度に発表した「今昔物語集の形容詞対照語彙表-天竺・震旦部-」に引き続き、「今昔物語集の形容詞対照語彙表-本朝仏法部-」、「今昔物語集の形容詞対照語彙表-本朝世俗部-」を発表した。 【研究論文】 これまで、ある見出し語がそれぞれの作品にどれくらい使用されているか(使用頻度)を知るために資料として、拙著『形容詞・形容動詞の語彙論的研究』巻末の八代集・中古散文作品・訓点資料ならびに、軍記物語や今昔物語集の「形容詞対照語彙表」を公表してきたが、さまざまな調査を重ねる中で、見落としていた形容詞がいくつか存することがしたことから、それらを補って考察を加えた。 上記の目的であるデータベースの拡充という点において、過去のデータの補完は不可欠である。 (『形容詞対照語彙表』補遺、改訂・増補古代語形容詞の語構成-上代~中世編-)
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