研究概要 |
本年度は、和田がNaoaki Wada(Interpreting English Tenses, 2001)で提案された英語の時制モデルを発展させ、モダリティ体系や助動詞、アスペクトなどの側面も取り込んだ日英語比較のための時制モデルの構築を行い、渡邊が日仏語の時制・アスペクト形式の比較をモダリディと絡めながら行った。 これらの研究活動は、主に、定期研究会ならびにワークショップを通して行った。具体的な活動記録は、以下に示すとおりである。 1 第1回研究会渡邊淳也著書紹介Marie‐Helene Perennec(2002)Le Verbe en Action(2007年5月31日) 2 第2回研究会和田尚明日英語の時制構造の相違と時制現象(2007年6月22日) 3 第3回研究会渡邊淳也著書紹介Marie‐Helene Perennec(2002)Le Verbe en Actionの続き(2007年9月14日) 4 第4回研究会和田尚明知覚動詞補部における時制現象:日英語対照研究(2007年10月12日) 5 第5回研究会渡邊淳也分岐的時間の表象を用いた時制・モダリティの連関の説明の試み(2007年11月16日) 6 第6回研究会和田尚明著書紹介Andrew Kehler(2002)Coherence, Reference, and the Theory of Grammar(Ch. 7: Coherence and Tense Interpretation)(2007年12月14日) 7 ワークショップ『英仏語の時制形式の解釈とモダリティ・アスペクトの影響』(渡邊淳也「フランス語の半過去における時制的価値からモダリティへの派生」和田尚明「英語の未来時指示の現在進行形とBe Going Toについて」)(2008年2月15日:筑波大学人文社会学系棟) 以上の6回の定期研究会と1回のワークショップを通じて、日英仏語の時制現象の相違点や類似点について、モダリティやアスペクトなどの観点も含めた形で議論し、理解を深めた。 なお、本年度の研究活動の成果の一部は、雑誌掲載や学会発表という形で公表されている。
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