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2007 年度 実績報告書

文内参与者の概念拡張可能性

研究課題

研究課題/領域番号 19520420
研究機関大阪大学

研究代表者

岡田 禎之  大阪大学, 文学研究科, 准教授 (90233329)

キーワード比較基準表現 / 概念拡張 / 言語類型論 / 意味的際だち / 因果関係文脈
研究概要

名詞句の指示対象か、字句通りの指示関係の範囲を超えて拡張される「概念拡張」の現象に関して、その中でも特に比較構造における比較基準表現の概念拡張を中心として研究を進めた。その結果、本年度の成果として論文2編とポーランドで開催された国際認知言語学会での口頭発表1件、類似の科学研究費課題でワークショップを開催された筑波大学の廣瀬幸生先生からの招待講演1件、及び現在投稿審査中の論文が1件という状況である。
比較基準表現の拡張行為に関しては現在15の言語において調査を進めているが、今後も対象言語を増やしていけるように努めたいと考えている。また、比較構文だけではなく、話題化構文における場合や、因果関係的な文脈において例外的に観察される概念拡張現象についても考察していきたいと考えている。この内容に関しては一部筑波大学で開催されたワークショップでも発表している。
当初の計画では、Pustejovsky(1995)などで提唱されているクオリア構造に関わる意味側面を取り上げる予定であったが、現在その側面についてはまだほとんど手をつけられていないのが現状である。これは、その問題を扱う以前に、一般論としてどのような場合に概念拡張がたやすく行えるのか、という要因の特定にまだまだ吟味が必要であることが判明したためでもある。その結果、構文的な要因や、文同士の結束関係といった要因の調査を優先している。まだしばらくこの側面の調査が必要になるものと思われる。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 文内参与者の概念拡張可能性について2007

    • 著者名/発表者名
      岡田禎之
    • 雑誌名

      阪大英文学会叢書4 『ことばと視点』

      ページ: 45-57

  • [雑誌論文] 比較基準要素の概念拡張について2007

    • 著者名/発表者名
      岡田禎之
    • 雑誌名

      待兼山論叢 41

      ページ: 1-17

  • [学会発表] 参与者の概念拡張と語彙統語的、構文的、結束構造的要因2008

    • 著者名/発表者名
      岡田禎之
    • 学会等名
      筑波大学研究費課題に関するワークショップ
    • 発表場所
      筑波大学
    • 年月日
      2008-03-08
  • [学会発表] Conceptual Expansion and Parallelism in Comparison2007

    • 著者名/発表者名
      Okada Sadayuki
    • 学会等名
      International Cognitive Linguistics Conference
    • 発表場所
      ポーランド クラカウ市ヤギェウオ大学
    • 年月日
      2007-07-16

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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