研究概要 |
平成19年4月18日に作成した本研究計画書「様式A-2-1」の中の「本年度(〜平成20年3月31日)の研究実麺計画」では,フレーム意味論に基づいてそれぞれの言語の語彙データベースを構築している研究機関と連絡を取りながら,ソフトウェアを開発する計面を記載した。その計画に沿い(1)〜(5)を行った。 (1)日本語FrameNet研究を行っている慶応大学・日吉校舎の研究所を4回,訪れ,この研究組織が作成している日本語彙データを本研究で開発する多言語語彙検索ソフトウェアに取動込む荏葉を始めた。 (2)スペイン語FrameNet研究を行っているスペイン・バルセロナ自治大学を1回,訪れて,未公開のスペイン語語彙データを供与してもらい,それを使用して英語・スペイン語対照検索ソフトウェアを改良した。 (3)英語語彙データの入力作業を続けている国際コンピュータ科学研究所(米国・カリフォルニア州・バークレー)を2回,訪れて,コンピュータ科学者から本研究で開発中のコンピュータ・プログラムに関して専門的な助言を受け,それを参考に検索システムを改良した。 (4)ドイツ語の語彙データベースを公開したザールラント大学(ドイツ・ザールブリュッケン)の研究者と連絡を取り,ドイツ語の語彙検索機能の開発も始めた。 (5)これまでの研究成果を国際学会で発表するために,欧州言語資料学会(European Language Resources Association)が主催する「言語資料評価第6回国際大会」(The Sixth International Conference on Language Resources and Evaluation)に研究発表を応募し,発表が認められ,平成20年度5月に発表することとなった。
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