研究概要 |
平成20年4月25日に作成した本研究計画書「様式A-2-1」の中の「本年度(〜平成21年3月31日)の研究実施計画」では,「フレーム意味論に基づいて英語,日本語,スペイン語の語彙データベースを構築している研究組織と緊密に連絡を取りながら,それぞれの語彙データベースを有機的に関連づける機能の改良を行う。」と述べた。その計画に従って,(1-4)の作業を行った。 (1)日本語FrameNetの研究者と連絡を取りながら日本語のデータも扱えるように検索システムを改良し,2009年4月にインタネット上に公開した。 (2)Berkeley FrameNet Projectが英語語彙データFrameNetの入力作業を続けている国際コンピュータ科学研究所(米国・カリフォルニア州)を訪れ,言語学者とコンピュータ科学者から本研究に関して専門的な助言を受け,それを参考に検索システムを改良した。 (3)Charles Fillmoreと共同研究を行い,英語の構文文法のデータ検索が行えるようにシステムを改良した。 (4)欧州言語資料学会(European Language Resources Association)が主催する「言語資料評価第6回国際大会」(The Sixth International Conference on Language Resources and Evaluation)で発表した。そこでえられた海外の専門家からの評価や批判などを参考にして,さらに検索システムの改良を行った。
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