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2008 年度 実績報告書

中世英国韻文ロマンスの表現特性

研究課題

研究課題/領域番号 19520437
研究機関摂南大学

研究代表者

今井 光規  摂南大学, 外国語学部, 教授 (60034584)

キーワード中英語韻文ロマンス / ロマンスの文体 / 中世ロマンスにおける異界 / 『マディソン郡の橋』 / ロマンスにおける反復 / Havelok the Dane / Sir Eglamour of Artois / 西洋建築とロマンスの文体
研究概要

この研究の目的は、「反復」を中心に、中英語韻文ロマンスの表現の特徴を探ることである。成果を次の論文で発表した。(1) How a Line Begins in Middle English Romancesではロマンスにおける詩行の始まり方を論じ、Havelok the DaneとKing Hornにおけるその文体的効果を調査した。
(2)中世英国ロマンス(特にブリテンもの)に見られる「異界」について、中世以後の文献にそれがどのような形で見られるか、一例として現代アメリカの通俗小説を取りあげて論じた。「『マディソン郡の橋』と中世ロマンス」がそれである。この論文は、加筆して「西洋古典・中世・ルネッサンス研究台湾学会第3回大会」(2009年4月、台北)において招聘研究発表として口頭発表の予定である。
(3)第78回日本英文学会(2006年、中京大学)で行ったシンポジウム「中世ロマンス:語学的研究と文学的研究の壁を超えて」で扱った内容をまとめたものを共同出版する(音羽書房鶴見書店近刊)予定であるが、今年度はその1つの章を構成するMaldwyn Mills教授の論文(The Northern Octavian and the Englishness of the Middle English Tai1-Rhyme Romances)の日本語訳を作成した。ヨーロッパ建築史と中世ロマンスの文体の関係を扱っており、本研究と深く関わるものである。
4.予定していたSir Eglamour of Artoisの翻訳・研究は完了できなかったので、継続研究とする。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 『マディソン郡の橋』と中世ロマンス2008

    • 著者名/発表者名
      今井, 光規
    • 雑誌名

      英語史研究ノート

      ページ: 29-34

    • 査読あり
  • [雑誌論文] How a Line Begins in Middle English Romances2008

    • 著者名/発表者名
      Imai, Mitsunori
    • 雑誌名

      ことばの響き

      ページ: 137-154

    • 査読あり
  • [図書] ことばの響き-英語フイロロジーと言語学-2008

    • 著者名/発表者名
      今井, 光規(共編著)
    • 総ページ数
      237
    • 出版者
      開文社出版

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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