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2007 年度 実績報告書

日本語を第二言語とする者の相互行為能力に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19520438
研究機関北海道大学

研究代表者

柳町 智治  北海道大学, 留学生センター, 教授 (60301925)

研究分担者 岡田 みさを  北星学園大学, 経済学部, 准教授 (90364215)
キーワード相互行為 / 第二言語 / 日本語教育
研究概要

本研究の目的は、日本語を第二言語とする者の会話能力を「具体的な実践を相互行為として組織化する能力」という観点から考察することを試みることである。具体的には、日本語第二言語話者が個々の相互行為の局面局面で相手と協働的に相互理解を達成し実践を行っていく様相を記述することを目指している。研究代表者の柳町智治は、初年度の調査で、飲食店でアルバイトをしている留学生が日本語によって互いにインタラクションしながらその場での実践を達成していく場面の分析を行った。同データの分析は特に、二人の話者が同時に同内容のことを発話する、「コーラス」、あるいは「リエゾン」と呼ばれる現象を対象とした。この現象の微視的な分析を通して、「言語形式が母語話者のように正確さで適切か」というこれまで一般的に用いられてきた基準ではなく、「会話への参加を調整する」能力として第二言語話者のインタラクション能力を見ていくことの意義を議論した。この研究成果は、2本の国内学会報告として発表された。
また、研究代表者の柳町が実験室における留学生と指導教員のインタラクション場面を、研究分担者の岡田みさをが母語話者によるボクシングジムでのインタラクション場面をそれぞれ分析考察した共著論文が「社会言語科学会」の学会誌に採択され、本年夏に刊行される予定となっている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 留学生による「職業的な見方」の組織化:理系実験室と飲食店での事例から2007

    • 著者名/発表者名
      柳町智治
    • 学会等名
      社会言語科学会第20回研究大会ワークショップ「インタラクション場面における「職業的/専門的な見方」とその組織化の様相」
    • 発表場所
      関西学院大学西宮上が原キャンパス(西宮市)
    • 年月日
      2007-09-16
  • [学会発表] 会話への参加を組織化する能力-第二言語話者の場合-2007

    • 著者名/発表者名
      柳町智治
    • 学会等名
      ISCAR第1回国際アジア大会「企画セッション:実践のフィールドワーク」
    • 発表場所
      武藤工業大学横浜キャンパス(横浜市)
    • 年月日
      2007-09-06

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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