研究課題
研究代表者・分担者ともに、ベトナムにおいて調査、研究成果の公表、資料収集等を行った。主たる研究実績(具体的な取り組み)は以下のとおりである。研究代表者は、2009年8月・2010年3月にハノイとフエにおいて日本語学習者の文法並びに音声・発音の習得に関する調査を、ハノイ大学・フエ外国語大学において、現地協力者(ハノイ大学講師Thi Minh氏、フエ外大Tra氏・Thu氏)とともに行った。このうち文法調査の結果は分類・分析を進めて、2010年3月にハノイで成果を公表し(「11.研究発表」参照)、調査に基づく研究の現地への還元が現地教師にも必要であることを確認した。フエにおける音声・発音調査については分類・分析を進め、ハノイ調査の結果と比較した(成果は未公表)。また、ハノイ国家大外大Pham Ha氏、フエ外大Tra氏・黒田氏、国際交流基金ハノイセンター等と、研究の発展(今後の調査、研究の現地教育への活用等)について検討・情報交換するなど、研究地域の拡大ならびに本研究課題終了後に向けた準備を行った。研究分担者も同様に、2009年8月にフエとホーチミンにおいて効果的日本語文法教育のためのセミナー開催について、フエ外大Tra氏・ホーチミン国家大人文社会学部のフエ氏と検討・情報交換を行った。フエ・ホーチミンではまた、日越語の対照研究のための資料収集を行い、その資料を基に分析した一部を、フエ外大において日越語文法対照研究の成果として公表した(「11.研究発表」参照)。研究代表者・分担者ともに本研究課題の目的の一つである「人材育成」の観点からのセミナー開催は、ベトナム現地の教育者や現地の国際協力関係者からも継続が求められている。本研究課題終了後も何らかの形で継続すべきものと考えている。
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アジア言語論叢(神戸市外国語大学) 8
ページ: 65-82
東南アジア学(東京外国語大学) 15
ページ: 19-32
ハノイ大学日本語教育開始35周年記念国際シンポジウム論文集 (掲載確定, 予定)
ページ: 10
http://info.ibaraki.ac.jp/scripts/websearch/index.htm