幕末・明治期に発生したYokohama Dialectは日本語をベース(主体)としたピジンとして唯一知られている。本研究では当時の文献で見られるYokohama Dialectと判定される語彙・表現のデータベースを作成した。つづいて、データベースのデータを分析し、このピジン語の性格・諸相を明らかにした。方法としては他のピジン語の性格に関する研究結果と対照することをとおしてその性格を明らかにし、ピジン語共通の特徴および日本語ピジン特有の性格を検証した。その結果、従来のピジン語の性格を共通にもちながら、語順など日本語特有の特徴を併せ持っていることを明らかにした。
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