日本語フィラーの体系化に関する調査研究

2009 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 19520444
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 日本語教育
• 研究機関: 埼玉大学
• 研究代表者: 小出 慶一 埼玉大学, 教養学部, 教授 (60178192)
• 研究期間 (年度): 2007 – 2009
• キーワード: フィラー / 話しことば / 発話行動

研究概要

出現頻度の高い日本語のフィラー「あのー」「そのー」「このー」「こう」「まあ」「もう」「なんか」「で」「えーと」「えー」及び母音延引形フィラーについて、話し言葉コーパスを利用して出現実態を調査し、それぞれのフィラーが談話行動においてどのような役割を果たしているかを記述した。また、フィラーには、指示詞、副詞などから派生したものと、フィラー専用のものがあるが、それぞれに異なる役割を持つことも明らかにした。

研究成果

• [雑誌論文] 『えーと』再考―談話運営という観点から― (2009)
  • 著者名/発表者名: 小出慶一
  • 雑誌名: 埼玉大学紀要 (教養学部) 45巻1号 ページ: 45-57
• [雑誌論文] 『えー』と談話の性質―独話データを中心に― (2009)
  • 著者名/発表者名: 小出慶一
  • 雑誌名: 埼玉大学紀要 (教養学部) 45巻2号 ページ: 33-48
• [雑誌論文] 発話行動における『で』の役割―『で』のフィラー化をめぐって― (2008)
  • 著者名/発表者名: 小出慶一
  • 雑誌名: 埼玉大学紀要 (教養学部) 44巻2号 ページ: 27-40
• [雑誌論文] 現代日本語における語の意味・用法の広がりに関する研究-多機能化、フィラー、フィラー化をめぐって- (2008)
  • 著者名/発表者名: 小出慶一
  • 雑誌名: 埼玉大学学位論文
  • 査読あり
• [雑誌論文] フィラー化の様相-『まあ』の場合- (2007)
  • 著者名/発表者名: 小出慶一
  • 雑誌名: 埼玉大学紀要 (教養学部) 43巻1号 ページ: 57-72
• [雑誌論文] 『なんか』の用法について-フィラー化の過程- (2007)
  • 著者名/発表者名: 小出慶一
  • 雑誌名: 日本学研究論叢 (北京外国語大学) 第五輯 ページ: 211-220
• [雑誌論文] 日本語フィラー『このー』『そのー』『あのー』について : 由来、機能相互関係 (2006)
  • 著者名/発表者名: 小出慶一
  • 雑誌名: 埼玉大学紀要 (教養学部) 42巻2号 ページ: 15-27
• [学会発表] 『なんか』の用法について-フィラー化の過程- (2007)
  • 著者名/発表者名: 小出慶一
  • 学会等名: 北京外国語大学2007北京中日教育文化国際フォーラム
  • 年月日: 2007-09-22