研究概要 |
本研究の目的は,(1)評価者個人のライティング観を越えた,小論文におけるgood writingの要素を明らかにすること,(2)評価の割れる原因を追及し,第二言語としての日本語ライティング評価法の確立に貢献することである。20年度は,ライティング評価のプロトコル調査(予備調査,本調査)を実施した。 連携研究者:坪根由香里,鎌田美千子,協力者:長阪朱美 1.プロトコル調査準備:平成20年4月〜7月 (1)プロトコル調査使用小論文決定のための研究者による小論文評価:合併データによる参考評価点 (2)プロトコル調査使用小論文の決定 2.プロトコル予備調査:平成20年8月 (1)協力者(ライティング教育・評価経験のある日本語教師2名),2種類の小論文評価 (2)調査1「総合的評価」(点数)6編×2,調査2「総合的評価」(順位)6編×2評価時のプロトコルを録音(録画は途中で中止) (3)「総合的評価」に関するアンケート調査(メール) (4)調査3「マルチプルトレイト評価」10編×2 (5)「マルチプルトレイト評価」に関するインタビュー (6)最終アンケート調査(メール) 3.プロトコル本調査:平成21年1月〜3月 (1)協力者(ライティングの専門家を含む,ライティング教育・評価経験者10名) (2)予備調査と同様の手順だが,インタビューを中止し,最終アンケート調査に組み込んだ (3)プロトコル・データの書き起こし(文字化のルール作成) 4.評価基準,ライティング評価ワークショップについての報告執筆・発表
|