プロジェクトの2年目に当たる今年度は、韓国語母語話者間および米語母語話者間の初対面会話資料を収集し、予定した4言語母語話者間の初対面会話資料の収集を完了した。 1初対面会話調査の実施 前年度の日本語および中国語の会話データ収集に引き続き、次の2種類の会話資料を、それぞれ韓国(ソウル)および米国(サンフランシスコ)において収集した。 ・初対面会話資料:初対面の各言語母語話者同性同士の15分間の自由会話 言語ごとに、社会人28名を14ペアに組み合わせ(女性同士7ペア、男性同士7ペア)、録画・録音した。 ・意識調査資料(アンケート調査、および半構造化形式によるインタビュー):会話収録直後に母語で実施。 2会話資料の文字化 収集した韓国語会話資料は、一定の文字化の原則に基づき忠実に文字化し、さらに日本語に翻訳した。米語資料については来年度に文字化予定である。 3分析 母語により初対面会話における話題選択スキーマに共通部分と相違部分があるとの予測が具体的に明らかになりつつある。より詳細な分析は来年度の課題であるが、中国語における金銭に関する話題、韓国語における年齢や結婚等が目立つ特徴として挙げられる。
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