以下の調査を行った。 1.「タスク・シラバスによるコンテント・ベース教育」に対する学習者の評価の分析 当該の教育方法で行った授業に対して、学生が高く評価したのは具体的にどんな点なのか、面接調査を行った。特に、以前の教育方法とどんな点が違うと感じたのか、自分自身の学習方法に変化が生じたか、その学習方法により伸びたと感じられる点は何か、この教育方法によって学習者自身の学習観・学習方法に変化が生じているか調べた。 2.教育効果と教育方法の関連を調査・分析: 「タスク・シラバスによるコンテント・ベース教育」と「言語構造的知識教育」の異なる教育方法のどちらが教育効果が高いのか、以下の1)、2)を通して比較・分析を進めた。その結果、前者の教育方法は、アカデミックジャパニーズ、ビジネス日本語のどちらにも優れていることを示した。 1)4技能の評価:開発教材本文の(1)読解能力、(2)聴解能力、また、本文に関連する課題で書いたレポートの(3)文章表現能力と、そのレポートの(4)プレゼンテーション(口頭表現)能力。なお、文法力・語彙力は4技能の下位項目と考える。また、論理性・説得性は、文章表現能力および口頭表現能力を支える下位能力と考える。 2)第三者機関の日本語能力試験の結果 3.教師の言語観と教育方法との関連を調査 教師の言語観と教育方法との関連についてパイロット調査を行った。
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