研究課題/領域番号 |
19520470
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研究機関 | 山形短期大学 |
研究代表者 |
澤 恩嬉 山形短期大学, 総合文化学科, 講師 (50389699)
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研究分担者 |
後藤 典子 山形短期大学, 総合文化学科, 講師 (50369295)
渡辺 文生 山形大学, 人文学部, 准教授 (00212324)
山上 龍子 山形短期大学, 非常勤講師 (90461722)
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キーワード | コミュニケーション教育 / プロジェクトワーク |
研究概要 |
本研究は、日本語初級学習者のより円滑な教室外活動を支援するために、プロジェクトワークという手法を取り入れ、学習者の教室外活動の実態を把握し、効果的な指導法を探り、カリキュラムを開発することが目的である。 平成19年度は、プロジェクトワークの実施及び収録した談話データのデータベース化を行い、様々な角度からデータを分析するという計画であった。具体的には、22名の初級学習者に、学習者が自由に活動内容を決める「自由プロジェクト」を6回、教師が活動内容を決め学習者に行ってもらう「課題プロジェクト」を2回行った。学習者の活動内容は、可能な範囲でICレコーダに記録し、収集された音声データの文字化も行った。集まったデータを学習者の日本語能力別、学習者の日本語使用への不安(アンケート結果による)などの観点から分析を行った結果、学習者が教室外活動を行う際にどのようなコミュニケーション上の問題が生じているのか、その原因は何かなど、実態を把握することができた。教室内活動においては、そのようなコミュニケーション上の問題を教師側は一方的に指摘するのではなく、できるだけ学習者自身に気づいてもらうことを中心としたフィードバックを行った。学習者のコミュニケーション上の問題点とそのフィードバックについては、2007年9月に日本語教育方法研究会において報告、その後論文としてもまとめている。澤他(2007)、後藤他(2008) 今後は、平成19年度の結果を踏まえて、学習者の生活支援、学習支援につながる、より効果的な指導法を探るために、引き続きプロジェクトワークの実施を行い、その有効性を明らかにしていく予定である。
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