本研究の目的は、1. 多読的シャドーイングを英語授業に導入し、シャドーイングにより、学生の発声・発音が変化する様子を検証すること、2. 多読的シャドーイング用教材を発掘・研究し、データベースを作成すること、だが、平成20年度の研究実施計画では、(1) シャドーイヒグを授業で実施し、シャドーイングの効果を検証(2) シャドーイング教材のデータベース作成(3) シャドーイング教材のデータベースをインターネット上で公開、だった。 平成20年度には茨城大学で岡山と上田が「簡単な絵本からペーパーバックへー100万語多読講座(1)」を前学期に、同講座の「(2)」を後学期に開講した。平成19年度の講座に引き続き、英語多読・シャドーイングを実施した。平成19年度に得た研究結果を基に、新たに教材を購入し、平成19年度同様、シャドーイング教材のアンケートを実施した。また、学生のシャドーイングが変遷しでいく様子をビデオで撮影し、学生には、シャドーイング教材、時間などを記録してもらった。データがさらに集積できたので、インターネット上での公開も準備が整い次第、行う予定である。 また、シャドーイング実施の効果、教材のデータを公開、普及するために平成20年9月20〜21日に「茨城大学多聴多読研究会」を実施したが、参加者は28名となり有意義な研究会となった。また、年度末にはシャドーイングの実践効果を公開・報告するために沖縄高専を訪問し、また、豊田高専では多読・多聴授業研究会で発表を行ってシャドーイング普及に貢献をした。酒井はインターネットサイトで情報を公開し、また、各地の学校等での講演活動を通じて、多読・多聴の普及に貢献している。
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