研究概要 |
4年間の研究において、ストーリー・リテリングタスクを用いた、中高大のクラスで一斉に実施することができるスピーキングテスト(ストーリー・リテリング・スピーキングテスト:SRSTと呼ぶ)を開発した。クラスで実施しやすく、受容能力・発信能力にプラスの影響を与えることができる。SRSTの特徴としては、妥当性があるだけなく、市販のスピーキングテストでは測定しにくい初級者用の発話も測定することができることである。この点からも中高のクラス用に適するテストが開発できたと言えよう。スピーキング・パフォーマンスの採点にはEBB(Empirically derived,Binary-choice,Boundary-definition scales)と呼ばれる評価形式を採用し、教員が生徒のパフォーマンスを一度聞く間に採点できる高い信頼性のある評価尺度を完成させた。
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